祇園祭ごみゼロ大作戦について

2017-07-19

祇園祭の山場となる山鉾巡行前の宵山行事期間中は、多くの夜店・屋台が四条烏丸を中心に広範囲で立ち並び、国内外から多くの来場者が訪れます。しかし、来場者数に比例して課題となるのが廃棄物であり、以前に比べ散乱ごみなどは減ったものの、可燃ごみの量は増える一方で、環境負荷が大きくかかっている現状でした。

そこで、2014年、夜店や屋台の協力のもと、日本初、そして世界初の試みとして、約21万食分の使い捨て食器をリユース食器に切り替える活動を展開しました。具体的には、当日、ボランティアスタッフとして参加した2000名のみなさんと共にエコステーションの設置、ごみの分別作業等を行い、一昨年60トンだった燃やすごみを34トンにまで減量させることが出来ました。昨年から49年ぶりに「後祭り」も復活したことも相まり、来場者数は一昨年より12万人も増加したにも関わらず、ごみの減量を達成出来たことは大きな成果です。しかし、まだまだ課題は山積み。ごみをゼロに近づける本取組をさらに発展させていくため、実行委員会では日夜検討を進めています。

京都議定書策定の地から本取組を発信することは、祇園祭の屋台文化を環境配慮型に変えるだけでなく、全国の祭や市民のライフスタイルを
大きく変えるきっかけになることつながると考えております

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